とあるひとのゆうきのことば
どうだい近頃、君、生きてるかい
おじさんも生きてるぞ
生きるってことは、夜、床に入るとき
やったなぁ、と思えるような毎日を送ることだ
やったなぁってどういうことかって
そう、人に認められたり、人に信頼されたり、
人に愛されたり、心臓がときめくことさ
ああ、不思議と人っていう字が出てくるよね
そうだ。人は人の中に生きている
そのまた人のまわりには、大きな大きな自然が生きてるんだ
だから君、人を感じ、自然を感じていないと、幸せになれないぞ
みんな幸せになれば、自分も幸せになれるんだなあ
ここをこうしたら、みんなもっと幸せになれるのになあと思うことないか、
考えてみよう
いや、考えるだけじゃ駄目だ
やってみよう。
一人で心細かったら、仲間がいるじゃないか
仲間が一緒になって動いて、動いて、汗を流して
うまくいかなかったら、その時は、次の手を考えると
ねばるんだよ、一生をかけてね
そうだ、君のやっていけること
それが、文化ということなんだ
そういう君の姿はまさに無形文化財だなあ
見えないんだよ、だけど社会にとっては大きな、大きな財産になるんだ
好きだなあ、忍者みたいだ
普通、国が指定するんだけど、おじさんが言ってあげよう
「君を無形文化財に指定します」
いや、おじさんに言われなくてもいいもんだ
自分で指定しちゃうんだよ