つづき
きのうの展示はテーマ分かりやすかった。よかったから記録。
”着飾るということは自分の力を示すこと Ostentation”
〈見せること=顕示〉をテーマとした服を中心に
”削ぎ落とすことは飾ること Less is more”
削ぎ落としたデザインの中に上質さと精緻な職人技が凝縮したオートクチュールの作品を中心に
”冒険する精神 Clothes are free-spirited”
「今までにない服」の制作に挑戦する作り手。そのような服に出会い、作り手が込めた情熱を受け止めようと努力する着用者。
両者の間に生まれる〈着る〉ことをめぐる濃密な体験もまた、精神的なラグジュアリー。
ファッションにおける〈美〉や〈洗練〉の価値転換を図ったデザイナー、川久保玲の作品を
”ひとつだけの服 Uniqueness”
希少なものには付加価値がつくことは誰しも認めます。ただ、何が希少かの判断は人によって大きく変わります。
たとえいつも目にするものでも、ひとたび違う文脈に置かれれば世界にひとつだけの価値ある
「unique」なものになりえるのです。これは、大量消費型社会からの転換を目指している現在において非常に有効な考えではないでしょうか。
「一点もの」「リサイクル志向」「ハンドメイド」といった現在のラグジュアリーに結びつくメゾン・マルタン・マルジェラの作品を